2010年 9月 今月の法話

平和の鐘
 



            山門前でおつとめ


             大極殿をかたどった灯り


8月6日午前8時15分広島原爆投下時間と、8月9日午前11時2分長崎原爆投下時間に平和の鐘を撞きました。
椿井小学校の生徒・先生・保護者・ユネスコ協会の方々と戦没者への追悼の思いと平和を念じて一人一人が心をこめて撞かせていただきました。
その時、ユネスコ協会の方から「ユネスコ憲章」を教えて頂きました。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、
     人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」


本当にその通りであると思います。突き詰めて見れば、わたしたち一人一人の相手を憎む心、あれも欲しい、これも欲しいという貪欲な心、そういう制御できなくなった心が大きな戦争に発展していくのです。

お釈迦様は『法句経』の中で、

怨みは怨みによって果たされず、忍を行じてのみ、よく怨みを解くことを得る。これ不変の真理なり。

戦場において、数千の敵に勝つよりも、自己に勝つものこそ、最上の戦士なり。

もろもろの悪をなさず、もろもろの善を行い、おのれの心を浄くす。これ諸仏の教えなり。

と語っておられます。

今一度私たちは仏教徒としてお釈迦様のお言葉を謙虚に拝聴させていただかなければならないと思います。
 そして、浄土真宗の門徒として「浄土真宗の生活信条」をあらためて心に深くとめ、毎日の勤行の後に拝読いたしましょう。

浄土真宗の生活信条
一、み仏の誓いを信じ、尊いみ名を称えつつ、強く明るく生き抜きます
一、み仏の光りをあおぎ、常にわが身をかえりみて、感謝のうちに励みます
一、み仏の教えにしたがい、正しい道を聞きわけて、
まことのみのりをひろめます
一、み仏の恵みを喜び、互いにうやまい助けあい、社会のために尽くします



              境内の幻想的な灯り


               お手伝いいただいた役員様方


第四回 淨教寺 法燈会

8月7日(土)8日(日)第四回「法燈会」を開催いたしました。
7日は午後四時に役員有志の方々15名お集まりいただき、カップの準備(色紙張り)、配置の確認等、猛暑の中、汗だくになって用意をしていただきました。
午後6時50分から山門前でお勤めをいたし、午後7時に梵鐘の音を合図にカップのろうそくに点火していただきました。
幻想的な明かりに、午後7時~9時までの2時間で初日は1,350人。2日目は1,595人の方々が楽しんで、感動していただくことが出来ました。



              夏休み子供会の参加者


          「みきちゃんとブナの木」のお話を聞く子どもたち


淨教寺夏休み仏教子ども会

七月二十四日(土)午後四時から第二十九回「夏休み仏教子ども会」を、淨教寺本堂・境内にて開催いたしました。
猛暑の中、元気に集まった子どもたち八十六名。スタッフ、保護者合わせて百三十名が本堂で「らいはいのうた」をお勤めして始まりました。
住職の“オアシス、「おはよう。ありがとう。しつれいします。すみません。」のことばを大切に。”との法話のあと、子どもたち全員で腕輪念珠作り。親玉のひも通しでみんな苦労していましたが、出来た喜びは最高。みんな腕につけて大喜びでした。
そのあと坊守が「みきちゃんとブナの木」という絵本を朗読いたしました。
庫裏へ移動して、新しい「食事のことば」を唱和して楽しい夕食です。
境内で夜店の準備が進められ、子どもたちもそわそわしだして、いざ夜店めぐりへ。“輪投げ・スーパーボールすくい・くじ引き・ダーツ・カン立て”それぞれ汗だくになって楽しんだ後は、ふきだし花火を観賞。最後に恩徳讃を歌って一応解散です。
その後元気な子は怖い話を聞いて、お墓を回るきもだめしに出発。楽しい楽しい思い出の一日でした。
これをご縁に、一人でも多く毎月第四土曜日の子ども会に続けて来て欲しいものです。



                 腕輪念珠つくり


            缶たてを楽しむ子どもたち